世の中には、人材紹介エージェントは沢山いて、初めて転職をお考えの方、
特に「初めて人材紹介会社を利用される方」にとっては、何を「判断基準」に選び、
付き合っていけば良いのか?なかなか分かりづらいと思います。
そのため、本日は、人材紹介エージェントを選ぶ「判断基準」について
10年近くベンチャー企業相手に人材紹介を行ってきた経験と観点から
「長く付き合うべき人材エージェント」 「気を付けるべき人材エージェント」
を判断する視点についてお話したいと思います。
判断基準は、シンプルに「2つの視点」で人材エージェントをご覧になってください。
2つの視点
① 「実力・能力」があるか? ないか?
(求人企業・転職者への理解力・共感力・対話力、相性判断・マッチング直感力)
② 「正義感・緊張感」があるか? ないか?
(人の人生・キャリアに影響を与えてしまう仕事であることへの感性)
そうすると、4つのマトリックスに分類されます。
上記だけを単純に判断すると、④( 実力・能力× 正義感×)のパターン の
人材エージェントに一番気を付けなければならない。と一般的に思われがちなのですが、
実際にはそれぞれ下記のような判断基準になります。
① 実力・能力 ◎ + 正義感 ◎ ⇒ 最高のエージェント。
生涯良好な関係を築いてください!
② 実力・能力 ◎ + 正義感 × ⇒ 少し強引さがある。
能力は高いので上手く付き合えば強い味方に。
③ 実力・能力 × + 正義感 ◎ ⇒ このタイプに一番気を付ける!
④ 実力・能力 × + 正義感 × ⇒ 少し話せば、付き合うべき相手ではないことが、
すぐに分かる。企業変更・担当者変更へ。
そのため、弊社にお越し頂く方には
③( 実力・能力× 正義感◎) のパターンに一番気を付けてください。
と常々申し上げております。
その理由
なかなか見極めるのが難しい部分でもある「実力・能力」の源泉は、上記にも記載しましたが
「求人企業・転職者への理解力・共感力、相性判断・マッチング直感力」
が大枠の「力」になりますので、求人企業・転職者にとって、企業と転職者の相性を
判断して客観的なアドバイスを頂きたいという「サービスニーズ」がある中で、
そこの能力に「強みがない」ということが第一の問題点です。
そして、その能力に「強みがない」にも関わらず、正義感はしっかりあるため、親切かつ誠実に
そのエージェントは対応して頂けます。転職者にとって、転職中はいろいろと悩まれるものです。
経済的なこと、家族のこと、これからの人生のこと、前職・現職への不満や不安など・・・。
そのような不安な状況の時に、人材エージェントに親切かつ誠実に対応をして頂けたら、
とても頼りになると思いますし、その方に何らかのお返し(その方の紹介経由で入社)をしたい
という気持ちが湧くのも人情です。ただ、その正義感に逆らって紹介される求人については、
その人材エージェント自身、全く悪気無く「マッチしているか否か?」の見通しが立っていない
のです。これが、第二の問題点になります。
イメージで言えば
雪山で遭難している最中に、明かりのついているコテージを見つけてなんとか難を凌いだと
します。また、そのコテージのオーナーはとても良い人で、「寒かったでしょう。」と親身な
対応で、コテージの裏からキノコを採ってきて、温かいキノコ入りシチューを作って提供して
くれました。ただ、そのオーナーは、食用きのこと毒キノコの区別が分からないオーナーで
あったので、誠実に優しく親切に提供してくれる姿に安心して、提供された温かいシチューを
頂いたところ、中に入っていた毒キノコに当たってしまう。というケースに近いと思います。
(怪しく、信用できなそうなオーナーであれば警戒してシチューを口にしなかったのに。)
上記のケースは極端な例え話ですが、上記のような転職失敗事例は意外と多く、
お会いする人材エージェントについては、下記2点をしっかりと見極めて、
① 「実力・能力」があるか? ないか?
(求人企業・転職者への理解力・共感力、相性判断・マッチング直感力)
② 「正義感・緊張感」があるか? ないか?
(人の人生・キャリアに影響を与えてしまう仕事であることへの感性)
4つのマトリックスを当てはめてから人選をすれば、一生仲良くすべき人材エージェントを
見つけ、長期的視点で関係継続できる良好な人間関係が構築できるかもしれません。
それでは、弊社へのエントリーを心よりお待ち申し上げております。
代表 松田 匡司